HDDのまるごと引越し

 先に紹介したパーティション分割による整理術でも速くはなりますが、やはり最も顕著にその違いが現れるのがHDDの交換です。
 同じ形式のHDDの場合、そのスピードを決定している要素は、ドライブの「記憶容量」「プラッタ数」「回転数」「バッファ(キャッシュ)容量」です。
 このうち「プラッタ数」以外は、単純にその数値が大きいものほど高速になります。
 プラッタはHDD内の記憶する円盤部分の名前ですが、このプラッタ1枚当りの記憶容量が大きいほど高速になります。
 HDDのデータの中には、そのHDDがメインドライブであった場合、Windows等の起動に必要なファイルが格納されています。
 これらの重要なファイルは通常のコピー方法である貼り付けが使えません。
 Windows98等の古いOSではFDISKからのコピーが使えますが、XPでは使えないようです。
 そうなると残りの手段は、「バックアップを取って、新しいHDDにOSを1からインストールし、バックアップしたデータを復元する方法」と、「HDDの引越しソフトでデータを丸ごとコピーする方法」ぐらいしかありません。
 前者は、不要なレジストリまでコピーしない為、スピードアップの面では優れていますが、バックアップを取る時間、OSのインストールの時間、データの復元に掛かる時間、特にバックアップ機材が貧弱な場合更に余計な時間が掛かり、1日丸ごとなんてこともありえます。
 後者は使用するソフトやマシンの状態にもよりますが、私のノートPC(DELL製INSPIRON1150、HDD60GB、残り使用領域7GBの状態)での引越し時間は約30分程でした。
 デスクトップPCではHDDの接続は簡単(メーカー製PCの中には難しいものもありますので、不安な人はマニュアルなどを必ず確認しましょう)ですが、ノートPCでは熟練者以外は下記のような外付けケースをしましょう(これは実際に使用した、一番安かった外付けケースです)。

 さて、HDDの引越しソフトですが、これもパーティション分割同様国産のフリーソフトは無いようです。
 また、海外のフリーソフトの中にはパーティション分割同様Linux系等、PCに詳しくない人には少々難しいソフトが多いので、Windows上で起動しインターフェースも分かりやすい「SelfImage」がお勧めです。

  HDDのまるごと引越し方法

 SelfImageのメイン画面です。

SelfImage

@ 下の画像のように「Drive」にチェックをし、Inputにコピー元のドライブを、Outputにコピー先のドライブを選択します(リスト内に「\Device\harddisk0\Partition 2 (C:\)」などとパーティションが表示されるので、どのドライブか分からないときはパーティションでHDDの番号を確認しましょう)。

SelfImage

A ドライブの設定後「Start」をクリックすることで、HDDのコピーが開始されます。HDDさえきちんと接続することがコピー自体はFDISKを使用するよりも簡単です。

SelfImage

B コピーが完了したらHDDを交換して作業は終了です。
 但し上記のように、コピー先の容量が大きい場合、HDD交換直後にPCで認識される容量はコピー元のドライブと同じになります。
 残りの記憶領域は未割り当ての状態となっていますので、パーティション操作で残りの部分を使用できるようにしましょう(やり方はパーティション分割を参照)。

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