精密診断法とは(一般の方向け)

 先の耐震診断法についてで述べましたが、耐震診断法における一般診断法と精密診断法では精密診断法の方が優れて(評価の精確性が高い)います。
 一般診断法では精密診断法に比べて、評価内容に大きなバラつきが生じる為です。
 ではなぜバラつきが生じてしまうのか、評点の中でも特に顕著な次の2点について見てみましょう。

@開口部の耐力の評点

 一般診断では、開口部における耐力(その他耐震要素の耐力)を必要耐力の25%として計算しているが、精密診断では各開口部ごとに耐力を計算している
 したがって、開口部が通常よりも多い、または少ない建物の場合、この計算方法の違いによる保有耐力の差が評点に影響していきます。

A配置低減による影響
 耐力壁(筋かいや構造用合板・パネル等)の配置バランスを、一般診断法の場合4分割法※1を用い「耐力要素の配置等による低減係数(E)」を算出し、精密診断法では「偏心率※2と床の仕様による低減係数(Fe)」によって算出する。
 この両者の差が大きくなった場合に、評点への影響が大きくなります。

※1・2:4分割法と偏心率
 4分割法は下図のように住宅の4分の1のエリア(赤色部分)内の壁のバランスのみ考慮する方法であり、偏心率は住宅内全ての壁のバランスを考慮する方法です。
 下図のように方形でない場合や建物中心付近に耐力壁がある場合、バランスの評点が異なっていきます。


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