計算式の考え方1

 平屋の柱・2階建ての2階の柱は問題ないですが、2階建ての1階の柱を計算する場合には注意が必要です。
 計算式の「A2:当該柱の上階柱の両側における軸組の壁倍率の差」は、正式には「当該柱に連続する2 階柱の両側における軸組の倍率の差」とあります(下記図参照)。

【 連続する柱 】          【 すぐ近くに有る柱 】 
連続する柱     すぐ近くに有る柱

 ここで考えなければならないのは、上階には「連続する柱」と「すぐ近くに有る柱」があることです。
 精密な構造計算を行う場合、「連続する柱」だけでなく「すぐ近くに有る柱」の影響も考慮(精確には全ての荷重を考慮)して計算することです。
 この「連続する柱」を通常「上下同じ位置に存在する柱」と考えますが、上階に「連続する柱」が存在しない場合「A2=0」と考えるのではなく、「すぐ近くに有る柱」を「連続する柱」と仮定し「A2」を設定・計算することをお勧めします。
 ※この場合、1m以内の範囲内で、梁等で一体化している柱の内最も大きな「A2」となる柱を選びましょう(「耐震診断ソフト(N値計算)」ではこの方法で計算しています。但し梁入力には対応していない為、X又はY方向の内最も引抜力の高い1m以内の柱を選定し計算しています)。

  計算式の考え方2

 通常のN値の計算式は、多雪区域には対応していません(法令上、雪の重さを考慮しなければならない地域。北海道・東北地方)。
 多雪区域の場合少々面倒ですが、法令上の各地域の積雪深さ(m)を「cm」に直し、その積雪深さを「d」として計算式の「L1」「L2」に加算します。
 加算する数値は、出隅とその他の柱において異なります(加算する数値はL1・L2共に同じです)。

  出隅    : L + 0.0056 × d
  その他の柱 : L + 0.0100 × d

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