N値の計算式1
N値の計算式は、@「平屋建ての柱・2階建ての2階の柱」A「2階建ての1階の柱」によって異なります。また、下記の図のように柱には通常X・Y方向に壁が付く為、柱のN値は必ず両方向の数値を求め、大きな数値を採用します。
@ N ≧ A1 × B1 − L1
A N ≧ A1 × B1 + A2 × B2 − L2
A1:当該柱の両側における軸組の壁倍率の差
A2:当該柱の上階柱の両側における軸組の壁倍率の差
B1:出隅の場合「0.8」出隅でなければ「0.5」
B2:B1と同じ
L1:出隅の場合「0.4」出隅でなければ「0.6」
L2:出隅の場合「1.0」出隅でなければ「1.6」
※壁の構造形式が筋かいの場合、補正値を加えます。
建築基準法では、壁の強度・耐力を「壁倍率」として表しますが、この壁倍率は「5.0以下」としなければなりません(5.0を超える場合でも5.0としなければならない)。
建築物全体の壁量を増やす(耐力を上げる)ことを考えればこの考え方は有効ですが、実際に柱に加わる引張り力を算定する場合、壁倍率を下げる行為は同時にN値を下げる結果になります。
よってN値を算定する場合、壁倍率が5.0を超える数字で計算します。
※当サイトのCADによるN値計算は、壁倍率の補正(5.0への低減)を行わない方法で算定しています。