保有する耐力の算定について

 保有する耐力(Qd)は下記のいずれかの方法で求めます。
■耐力壁構造の場合

 Qd = (Qwn + Qww) x Fs x Fe
   Qwn : 無開口壁の耐力
   Qww : 有開口壁の耐力
Fs : 剛性率による低減係数
Fe : 偏心率と床仕様による低減係数

■垂壁付独立柱の多い構造の場合

 Qd = (Qwn + Qc) x Fs x Fe
   Qwn : 無開口壁の耐力
   Qc  : 垂壁付独立柱の耐力
Fs : 剛性率による低減係数
Fe : 偏心率と床仕様による低減係数

  壁の耐力と剛性

 保有する耐力は、個々の壁の耐力の合計を個々の壁の配置バランスによって低減します。
 配置バランスは剛性を用いて求めます。
■無開口壁の耐力Qwn及び有開口壁の耐力Qww。

 無開口壁の耐力Qwn = Σ(Pw0 x l x min(Cf, Cdw))
 有開口壁の耐力Qww = Σ(Pw0 x l x Ko x min(Cf, Cdw))
Pw0
L
Cf
Cdw
Ko




壁基準耐力
壁長さ
接合部低減係数(柱頭柱脚の接合強度(金物の有無)による低減)
壁劣化低減係数(壁の劣化による低減係数)
開口低減係数

壁の耐力は基準長さあたりの耐力x長さを集計して求めます。

■無開口壁の剛性Swn及び有開口壁の剛性Sww。

 無開口壁の剛性Swn = Σ(Sw0 x l x min(Cf, Cdw))
 有開口壁の剛性Sww = Σ(Sw0 x l x Ko x min(Cf, Cdw))
Sw0
L
Cf
Cdw
Ko




壁基準剛性
壁長さ
接合部低減係数(柱頭柱脚の接合強度(金物の有無)による低減)
壁劣化低減係数(壁の劣化による低減係数)
開口低減係数

柱頭柱脚の接合強度による低減や劣化の影響による低減は各壁要素ごとに行います。柱頭・柱脚と劣化の影響は耐力の低下という意味では同様の現象なので、いずれかの小さい方の低減値を採用します。

有開口壁についてもそれぞれ開口の大きさに応じて低減を加えます。開口低減は壁面積が変化するので、柱頭柱脚や劣化とは別に独立して考慮しています。


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