階段について
洋風建築でゆったりとした空間設計をするような場合、階段部分に吹き抜けを設ける住宅が増えてきました。
階段は、現代の住宅にはなくてはならないものです。
吹抜けを設けた階段を玄関に設けると開放感が増し、通常の玄関に比べて広く感じるため感覚的には優れているのですが、家相や構造的にはあまり良いものではありません。
階段の家相
■階段の規模
階段の大きさを決める場合、バリアフリーの観点から見た最小の寸法は「1800×1800」程度に納まる大きさですが、建物の規模、上階の面積に合わせて設計することが大切で、大きな家に狭く小さな階段、小さな家に大きく華美な階段は凶相となります。
■階段の家相
階段及び吹抜けは、1階の天井面と上階の床面をカットして接合する事により、天井面と床面にある穴形体いわゆる吹き抜け形体となるため、欠けの作用(家相における凶相)をもつ事になります。
各階へ移動するための大切な設備ですが、悪い影響の発生が少ない方位エリアのスペースに設置することが大切です。
■階段の位置
<避けるべきポイント>
特に、中央の階段や吹き抜けは、大きな影響が発生します。
吹き抜けの欠け作用で、方位のマイナス気の影響を強く受ける事になります。
内壁にそって作る階段は、すべて中央設置階段に準ずるものとなり、家相的にはよくありません。
<階段の家相判断方法>
階段の吉凶は、階段位置、階段の”のぼり口”と”おり口”がどの方位にあるかで判断する事になります。
■階段の良相条件
階段は外壁にそって構築するのが理想的で、家の宅心・宅心エリアを避ける事が大切です。
この宅心・宅心エリア内に階段が入る場合は、家長である主人に対し悪い影響が発生します。
階段下にトイレを設置する事がありますが、湿気老廃気が階段を通じて上階に流れて健康面にマイナスの影響を与えますので、要注意です。
常に空気が淀まないように通気に対して工夫をする。
階段の構造
構造的に階段は吹抜けと同様住宅の強度を低下させる要因になります。
強風や地震によって、住宅に横から力が加えられた場合、床や天井・屋根がその力を負担する為、床を無くすことになる階段・吹抜けは住宅を弱くする要因になります。
耐震診断法の方法の一つである「一般診断法」では4m以上の吹抜けがある場合床の仕様(強度)を1段階下げるとありますので、4m未満を基準として設置しましょう。