劣化度による低減係数Dについて

 一般診断法の劣化度の判定は、下のチェックシートを使って行います。
 チェック内容は構造に直接影響すると思われる箇所を中心とし、また、外観によりチェックできる箇所を主体としてチェックします。
 住宅の築年数が10年を境にチェック項目が異なりますので注意しましょう。

部位 材料、 劣化事象 存在点数 劣化
部材等   10年未満 10年以上 点数
屋根 金属板 変退色、さび、さび穴、ずれ、めくれがある 2 2 2
葺き材 瓦・スレート 割れ、欠け、ずれ、欠落がある
軒・呼び樋 変退色、さび、割れ、ずれ、欠落がある 2 2 2
縦樋 変退色、さび、割れ、ずれ、欠落がある 2 2 2
外壁仕上 木製板、
合板
水浸み痕、こけ、割れ、抜け節、ずれ、腐朽がある 4 4 4
窯業系
サイディング
こけ、割れ、ずれ、欠落、シール切れがある
金属
サイディング
変退色、さび、さび穴、ずれ、めくれ、目地空き、シール切れがある
モルタル こけ、0.3mm以上の亀裂、剥落がある
露出した躯体 水浸み痕、こけ、腐朽、蟻道、蟻害がある 2 2 2







木製板、
合板
水浸み痕、こけ、割れ、抜け節、ずれ、腐朽がある   1 1
窯業系
サイディング
こけ、割れ、ずれ、欠落、シール切れがある
金属
サイディング
変退色、さび、さび穴、ずれ、めくれ、目地空き、シール切れがある
外壁との
接合部
外壁面との接合部に亀裂、隙間、緩み、シール切れ・剥離がある   1 1
床排水 壁面を伝って流れている、または排水の仕組みが無い   1 1
内壁 一般室 内壁、窓下 水浸み痕、はがれ、亀裂、カビがある 2 2 2
浴室 タイル壁 目地の亀裂、タイルの割れがある 2 2 2
タイル以外 水浸み痕、変色、亀裂、カビ、腐朽、蟻害がある
床面 一般室 傾斜、過度の振動、床鳴りがある 2 2 2
廊下 傾斜、過度の振動、床鳴りがある   1 1
床下 基礎の亀裂や床下部材に腐朽、蟻道、蟻害がある 2 2 2
合  計      

■存在点数
 調査建物において、調査対象部位をチェックし、表の存在点数欄でチェックされた箇所の数字を合計して合計欄に記入します。(築年数により点数が違うので、適切な方でチェックします。)
■劣化点数
 調査建物において、調査対象部位の劣化の有無をチェックし、表の劣化点数欄でチェックされた箇所の数字を合計して合計欄に記入します。
 但し、築10年未満の建物で対象部位に劣化が見られた場合は、築年数10年以上の建物として存在点数から集計をやりなおします。

  劣化点数の算出

 劣化度による低減係数Dは下記の計算式より求めます。

   D = 1 - 劣化点数 / 存在点数

 ※上記計算式よりDが0.7未満の場合は D=0.7とする。


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